ボードゲームの専門用語、覚えなくて大丈夫。スタッフが卓で実際に使う言葉だけ|吉祥寺ロンドン
用語集を覚えてから来る必要はありません。来店した初心者グループが席で実際に耳にする数語だけを、ロンドンのスタッフが店内の実物ゲームでどう一言で案内しているか、そのまま書き出しました。
「専門用語とか、ルールとか、覚えていくことあるん?」この間友人に言われました。そんなこと考えた事もなかったですが、確かにボードゲームカフェと聞いてちょっととっつきにくい印象もあるかも…と思いました。「ラーメン二郎じゃないんだから、そんなの無いよ」とは言いましたが、不安な方へ向けて我々が使う言葉を解説します。しかし、ひとつも覚えなくて良いです。
なぜなら、席で実際に飛び交う言葉は、簡単な言葉であってもほんの少しです。スタッフが箱を開けるときに毎回「これはこういう意味です」と一言添えます。この記事は、その店頭での一言をそのまま書き出したものです。「来店したら、この言葉はこう案内されるんだな」と先に知っておけば、当日は身構えずに座れます。
(スタッフがその場でゲームを選んだりルールを説明したりできるのは、スタッフが常駐する土日祝です。平日はセルフ利用=会計時以外スタッフは付きません。)
「手番」——あなたが動く順番のこと
最初に出てくるのがこれです。「次、◯○さんの手番です」——つまり「あなたの番ですよ」という意味でしか使っていません。難しい言葉に見えて、トランプの「次あなた」と同じです。
不安なのはたぶん「自分の番で固まったら気まずいのでは」というところだと思います。そこは作る空気でカバーできます。たとえばナンジャモンジャは、めくったカードのキャラに名前をつけて、同じやつが出たら早押しで叫ぶだけ。手番という意識すらほとんどなく、全員が前のめりになります。「順番を待つ」というより「常に参加している」感覚なので、はじめの一卓に置くことが多い一本です。
一方でカタンのように、自分の手番で「何を建てるか」をじっくり考えるゲームもあります。こちらは待ち時間が出ますが、そのぶん人の手番中に「次どうしようかな」と考える時間が楽しい。手番の重さが違うだけで、どちらが上ということはありません。その日のグループがどっち寄りかを見て、スタッフが軽い方/じっくりの方を出し分けます。
「勝利点」——最後に多い人が勝ち、それだけ
点数のことです。「これは勝利点が10点になったら勝ちです」のように使います。ゲームによって点の貯め方は違いますが、言葉の意味としては「勝ち負けを決める点」以上でも以下でもありません。
たとえば宝石の煌きは、カードを集めると点がつき、先に決まった点に届いた人が勝ち。チケット・トゥ・ライド ヨーロッパは、つないだ路線の長さが点になります。カタンも建てたものが点です。——どれも「何をすると点が入るか」だけ最初にスタッフが言えば、あとは遊びながら体で覚えられます。
「勝利点」と「勝利条件」は混ざりやすいのですが、ざっくり〈点をどれだけ貯めたか〉が勝利点、〈どうなったら終わり・勝ちか〉が勝利条件、くらいの理解で十分です。細かい違いは卓で都度お伝えします。
「正体」——あなたが誰側か、という役割
人狼系・隠匿系で必ず出る言葉です。「正体は伏せたまま遊びます」=「自分がどっち側の役か、人に見せずに進めます」という意味。配られた役を確認して、それを隠したり、逆に当てたりするのがこの手のゲームです。
「正体隠匿って難しそう」と身構える人が多いのですが、入口はとても軽いものから選べます。ワンナイト人狼は夜が一度来てすぐ議論、10分で決着。スパイフォールは一人だけ「場所」を知らないスパイで、質問を投げ合って炙り出す——会話のうまさがそのまま武器になります。対立が苦手なグループにはインサイダー・ゲーム、全員でお題を当てる中に一人だけ答えを知っている人が紛れている、という協力寄りの一本を出します。慣れてきて「もっとガッツリ議論したい」となれば、5人以上で遊ぶレジスタンス:アヴァロンへ進みます。
正体隠匿の入口の選び方そのものは、別記事で5本にしぼって案内しています。気になる方はスタッフが正体隠匿ゲーム5本をこう案内しますもどうぞ。
「ドラフト」——みんなで回しながら一枚ずつ選ぶ
少しだけ上級者ぶれる言葉ですが、中身は単純です。「手札を一枚取って、残りを隣に回す」——これを全員で繰り返すのがドラフトです。スポーツの「ドラフト会議」で選手を一人ずつ指名するのと同じイメージで案内しています。
世界の七不思議がわかりやすい例です。手札から一枚選んで取り、残りを隣へ。回ってきた中からまた一枚。「自分が欲しいカードを取る」と同時に「隣に渡したくないカードを抜く」という駆け引きが生まれます。宝石の煌きのように場から一枚ずつ取っていくタイプも、感覚としては近い。言葉だけ聞くと身構えますが、やることは「選んで、回す」だけです。
結局、わからない言葉はその場で聞けばいい
ここまで4語あげましたが、正直なところ遊びながら覚えるのが一番早いです。スタッフは箱を開けるたびに、その卓の人数に合わせて必要な言葉だけを一言で説明します。途中で「いまの何ですか」と聞いてもらっても、何度でも答えます。用語集を予習してから来る必要は、まったくありません。
棚には約440種類あって、軽いものからじっくり系まで揃っています。どれから触ればいいか迷うなら、ゲーム一覧を眺めてもらってもいいですし、はじめての方向けには初めての一本の選び方も用意しています。
平日は前日までのご予約で4時間6,000円から、最大10名まで貸切で使えます(10名・8時間なら一人あたり1,000円台から)。飲食やお気に入りのゲームの持ち込みもOK。3階・エレベーターなしなので、ベビーカーの方はその点だけご承知おきください。1階の喫茶カヤシマが目印です。
ご来店前に「初めての4人で、難しい言葉が苦手」「ワイワイ系がいい」のように人数と雰囲気を送っていただければ、用語の少ないゲームから当日ご案内します。気軽にどうぞ。
気になるゲームは来店時にスタッフが説明します。
人数・気分をLINEで送っていただければ、おすすめをお伝えします。