「これ面白かった、次どれ?」に、データで答えます。ロンドンで“一緒に遊ばれている”ゲームの組み合わせ
さっきのゲームが良かった、次の一本どうしよう——そんなときの答えを、吉祥寺のボードゲームカフェ・ロンドンの来店・遊戯記録(データ)から。実際に同じ卓で“一緒に遊ばれている”ゲームの組み合わせを、店員の勘ではなく記録のまま紹介します。
ガイスターをおすすめして気に入ってくれた二人組、だいたい数試合で次は〜となるところ、1時間30分くらい遊んでくれました。この流れで次をオススメしたい。こういう時に生きてくるのが野生のボドゲカフェ店員の勘どころです。
しかし、今日は店員の勘の話をしません。ロンドンには、実際に遊ばれたゲームの紙の記録が残っています。ここ最近のぶんを数え直したら、400組弱の来店、のべ1,500回近いプレイでした。その記録には、「どのゲームとどのゲームが、同じ来店で一緒に遊ばれたか」がそのまま出てきます。つまりお客さん自身が選んだ“次の一本”の集計です。これは勘より正直なので、そのまま紹介します。
(記録から選び方の話はしますが、その場でゲームを選んだりルールを説明したりできるのは、スタッフが常駐する土日祝です。平日はセルフ利用=会計時以外スタッフは付きません。)
いちばん一緒に遊ばれているのは、この2本
集計してまず目を引いたのが、ガイスターとクアルトの組み合わせでした。同じ来店で両方遊ばれたのが15回。2番目に多い組み合わせが6回なので、ここだけ倍以上の差で抜けています。
どちらも単体で人気上位(ガイスター35回・クアルト43回)なのに、片方を遊んだ卓は、ざっくり3〜4割がもう一方も開けている計算です。偶然というより、気分が地続きなんだと思います。コマを静かに動かして相手の出方を読む、盤面はコンパクトでも一手が重い——あの向かい合って静まる感じが、2本に共通しているからです。
なので、ガイスターの化かし合いが楽しかったお客さんには、クアルトを次に出すと外しにくい。逆もまた然り、です。
遊ばれ方には、いくつかの“かたまり”がある
面白いのは、こうやって一緒に遊ばれるゲームが、だんだん“いつもの顔ぶれ”でまとまってくることです。記録をたどると、同じ組み合わせが何度もペアで出てくる。棚のジャンル分けとは少し違う、「この空気のときは、だいたいこの辺」という現場のかたまりです。よく出てくる3つを紹介します。
2人で向かい合って、じっくり読み合うとき
さっきのガイスター×クアルトを軸にした顔ぶれです。ここにはバトルライン(クアルトと6回ペア)、キャント・ストップ(ガイスターと6回ペア)あたりが連なります。どれも人数が少なく、相手の手だけをまっすぐ読む手触り。一本やって「この感じ、好きだ」となった2人組が、隣の箱へ流れていくのが記録に出ています。これを出すと卓が急に静かになって、二人とも前のめりになる——見ていていちばん面白い時間です。
サシでガッツリやりたい日は、この辺りを端から渡っていくと長く遊べます。
大人数で、言葉とノリで沸くとき
こちらは賑やかな顔ぶれです。コードネームとitoが5回ペアで、ここを軸にボブジテンやおじさんメッセージ、TEAM3あたりがぐるぐる回ります。お題を出して、言葉や数字の感覚をすり合わせて、ズレて笑う——人数が多いほど跳ねるタイプばかり。歓迎会や友達グループがこの辺りに入ると、こっちの説明する声より笑い声のほうが大きくなって、たいてい一本では終わりません。
手と反射神経で、わっと沸くとき
ウボンゴとクラッシュアイスゲームが6回ペアで引っ張る顔ぶれです。おばけキャッチもこの近く。考えるより先に手が出る、瞬発力と笑いのゲームたち。頭を使う一本で全員の脳が一回疲れたな、というタイミングで挟むと、卓の温度がぐっと戻ります。記録のうえでも“箸休め”としてよく顔を出していました。
どの卓にも顔を出す一本がある
記録を眺めていて、ひとつ面白かったのが音速飯店です。クアルトやガイスター(2人系)とも、コードネームやTEAM3(大人数系)とも、まんべんなく一緒に遊ばれている。数十秒で一勝負つく協力ゲームなので、どんな卓にもするっと混ざれる“渡り鳥”みたいな存在でした。次に何を出すか迷ったとき、店員がとりあえず一本挟みたくなる——その手グセが数字にもちゃんと出ていて、笑ってしまいました。
受付で「さっき○○やった」とだけ教えてください
長々と書きましたが、使い方はかんたんです。遊んだ一本の名前を受付で言ってもらえれば、記録のうえで“その隣”にいる箱を出せます。 「ガイスター面白かった」と言われたら、ほぼ反射でクアルトに手が伸びる、という具合に。もちろん記録は記録、その日の人数とテンションを見て最後はその場で選びます。
なお、スタッフがその場でゲームを選んだりルールを説明したりできるのは土日祝(スタッフ常駐)です。流れで次々おすすめしてほしい日は、土日祝のご来店がおすすめ。平日は前日までのご予約で使えるセルフ利用プラン(スタッフ非常駐・会計時のみ)になります。
平日のセルフ利用プランは4時間6,000円から、最大10名まで貸切で使えます(10名・8時間なら一人あたり1,000円台から)。飲食やお気に入りのゲームの持ち込みもOK。子連れ・ベビーカーの方も大丈夫ですが、3階・エレベーターなしの点だけご承知おきください。1階の喫茶カヤシマが目印です。
棚の約440種類は、ジャンルや人数で絞り込んで一覧から探せます。今日の“次の一本”を、来る前にあたりだけつけておくのもおすすめです。
ご来店時に「さっき○○を遊んで楽しかった、次の一本ほしい」と言ってもらえれば、記録をたよりに隣の箱をすぐ出します。一本目が決まらないときも、人数とやりたい雰囲気だけ教えてください。
気になるゲームは来店時にスタッフが説明します。
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